2000-03-09 第147回国会 衆議院 本会議 第9号
終戦直後の第八十九回帝国議会において、堀切善次郎内務大臣は、「清新溌剌、純真熱烈ナル青年有権者ノ選挙ヘノ参加ニ依リマシテ、選挙界ノ固著セル幣竇ヲ一新シ、之ニ新日本建設ノ新シキ政治力ヲ形成スル重要ナル要素ヲ加ヘルコトニ相成ルモノト信ジテ居ル次第デアリマス」と高らかに演説し、若い人の力の必要性を説いたのであります。
終戦直後の第八十九回帝国議会において、堀切善次郎内務大臣は、「清新溌剌、純真熱烈ナル青年有権者ノ選挙ヘノ参加ニ依リマシテ、選挙界ノ固著セル幣竇ヲ一新シ、之ニ新日本建設ノ新シキ政治力ヲ形成スル重要ナル要素ヲ加ヘルコトニ相成ルモノト信ジテ居ル次第デアリマス」と高らかに演説し、若い人の力の必要性を説いたのであります。
さらに政治不信の解消のために公選法の再改正をお願い申し上げ、選挙腐敗を根絶するというところから、選挙界の浄化、政党の浄化と、こういうものに決心をして取り組んでおるということで御理解を得たいと思います。
こういうことの中で、それは候補者、政治家、そして政党、これに真剣に立ち向かうことによりまして選挙界が改革をされていい方向に進むだろうと。私自身は、保岡当時の小委員長とともに党の各位ともまた各党の皆さんとも懇談をした中で、そういう議会政治の母国であるイギリス総選挙において行われたことをよいことはよいこととして学んでいこうと、こういうことでございます。
だからといって、不法な行為によってその選挙を勝たんがために、いわゆる勝ては官軍という思想は選挙界からなくしていきますことが日本の議会政治への健全なスタートになるのではないだろうかこういうことでございます。
今日ノ小選挙区制ノ下 ニ於テ如何ニ多額ノ選挙費用ヲ要スルカ、如何 ニ選挙界ニ於テ忌ムベキ不正行為ガ現レルカト 云フコトハ諸君御承知ノ通リデアリマス と述べていますが、こういうやりとりについては御存じありませんか。
これをイギリスで一八八三年にやったために、三十年間にしてイギリスの選挙界は全く粛正されまして、一九二三年、今から七十年前からその種の訴訟は一件もございません。それほどイギリスの選挙は粛正されました。十九世紀の非常にひどい選挙区、腐敗選挙区というのが三十年で全く改まったわけでございます。
そこで、この選挙制度、山県内閣が導入した、つまり中選挙区制の特徴とする選挙制度について、吉野作造は、この制度は驚くべき不合理、不都合なものである、暇な学者でも考えたことすらない、我が国の選挙界の精神を汚し、弊害を助長する最も重要な原因であって、この制度は議会政治を薄弱なものとし、政党の発達を混迷させる格好の武器である、このように批判しております。
大正八年二月のこの当院における発言でございますが、「選挙費用の多くかかるということは、けだし選挙界に立つ者何人も争うことのできない最も大きな事実であります。」「次に大選挙区たるがゆえにこれは中選挙区のことでございますが、「お互いに選挙場裏に立って最も困難を感ずることは、同士打ちの弊害であります。」
それから、民主政治の形態をとる世界各国の選挙の実情を見ても、日本の選挙界が必要な少額の選挙で終わっているとはちょっと言いがたい。そういうことが実相であろうと思いますので、選挙を浄化したいという気持ちからいいますと、やはり政治資金の収得なり支出につきまして何らかの規制がどうしても必要だというふうに思いました。
この選挙腐敗を何としても直して選挙界を浄化したい。その浄化するための対策を何がしか打ち出してみたいものだ、これが私どもの気持ちでございました。
裏道を考えないで議員がこの公職選挙法を厳正に履行しようとするならば、私は、選挙界の空気というものは相当に変化するはずだと思う。いろいろ裏を考えれば別ですよ。公職選挙法を厳重に守っていこうということならば、これはやはり相当な選挙界に対しての変化が起こる。政治資金規正法でもそうです。これは、いまになってみて、相当に厳しい法の規制であるということはみなわかったはずであります。
今回選挙をきれいにする国民運動という名称をつけましたゆえんは、その点に思いをいたして、現在の選挙界の悪弊を改めるという意味で、一段と、下劣な言葉でございますけれども、決意を新たにして、ふんどしを締め直してやるんだという意味で国民運動というふうに銘打たしていただいた次第でございます。
○説明員(山本武君) いままで二十数年来にわたって明るい選挙を推進するという運動を関係者の御努力によって進めてまいったわけでございますが、今回の選挙をきれいにする国民運動と申しますのは、従来の明るい選挙推進運動に加えて、この際現下の選挙界をきれいにするという重点目標を掲げております。その点で、従来の一般的な啓発活動と違って、ある程度重点的な運動という意味において若干の相違がございます。
ただ個人の選挙用文書というものに対しては、選挙界の現状、候補者に対するイコール・チャンス、フェアな競争という点から制限しておるわけですね。その現行の選挙法の規定が悪い、いいという根本問題に触れれば別ですけれども、いまの選挙はそれで行われておるわけです。だから、選挙文書というものは非常に厳しい制限をしておるわけですね。たとえばはがき何枚とか、ポスター何枚とか。
そして将来、選挙界というものが粛正をされて、政治活動というものがだんだんと自由になっていくことは私も賛成ですよ。しかし、現状においてある程度の規制はやむを得ないということで現行の選挙法も成り立っておるわけでございますから、そういう意味で、今度の政党の機関紙の号外、いわゆるビラ、この問題の規制を法律の上で明文化したということでございます。
○国務大臣(三木武夫君) やはり選挙法というものはできるだけ自由にするというのは理想ですけれども、選挙界の現状からしてある程度の規制は必要である。どこの国でもやっぱり選挙は何でも自由ということじゃないんですね。皆規制をしておる。その規制の仕方はその国の選挙界の事情に応じて各国がやっておるわけです。いまのビラの場合も、矢追さん自身がやっぱりいまでも選挙違反だと言われるのですからね。
したがって、日本の選挙界の将来というものに、私は極端な悲観論ではないわけです。だんだんと国民の自覚、批判、これはもう候補者は次第に淘汰されてくる、年とともに厳しくなってくる、こう見ておるわけでございます。
いまはしかし、選挙がどうもよその国に比べて日本の選挙はいい選挙界の状態だと言えないところにも、いろんな制限されるような事態が起こってくるわけですけれども、本来から言えば、もっとおおらかな選挙であっていいと私も思います。
こういういまのような、もう中央から地方から、この選挙界の現状というものは、皆さんごらんになっても、これは日本で民主政治が健全に発達していく姿だと思いませんよ、地方の選挙を見ても。そういうことで、こんなに金かけたような選挙をやっておったんではどうにもならない、日本は。
それは、こんなに金がかかっては――市川さんは金をお使いにならずに当選されたわけですけれども、ほかの方々はそうはいかないと思うのです、今日の選挙界の状態は。
○国務大臣(三木武夫君) 選挙は、御指摘のように議会制民主主義の基礎をなすわけでありますから、現在の選挙界の状態というものは、私はこの機会にひとつ改めなければ日本の議会制民主主義の将来に対しても非常な禍根を残すということで、これはこの機会に選挙のあり方についても再検討を加えるべきだという強い考えを持っておるわけでございます。私自身もこれに対する一つの試案というものを用意しておるぐらいでございます。
○政府委員(中村啓一君) 和田先生の仰せのように、その点が現在の選挙界の実情を顧みますと非常に大きな問題点の一つだろうと思います。
その結果、やはり数が多少ふえる点、これが現実に選挙界に及ぼす影響等も考慮いたしますと、責任ある者といたしましては、まことに遺憾であるけれども、現状でいったほうが、混乱その他の点を考慮すると、いいのじゃないか。
また、木下教授は、現在のイギリスでは、買収という観念すらないといわれている、こういうことも書いておられますが、御承知のように、イギリスでも、昔は選挙界の腐敗がはなはだしいものがございましたが、選挙違反に対する罰則や選挙費用に対する制限の強化などを行なって、一方、政治教育を徹底あるいは浸透せしめたことによって、今日のような自由で正しい選挙が行なわれるようになったといわれております。
約一世紀前には英国の選挙界も相当腐敗をしておったということを聞いております。しかし、それがここ一世紀以来先生御指摘のような状態に改まってまいったわけであります。
表面上いかに選挙運動、政治運動を不当に制限をいたしましても、これと反比例して、その裏面運動というものが盛んになって、こういうものをやればやるほど政治界、選挙界といいまするものはますます腐敗を助長することになることは必至である。この点は猛省を必要とする。注意を申し上げるという趣旨の、これは私が言っているんじゃないですよ、齋藤隆夫さんが言っておられる。